急な予定変更がしにくい

M君はもうすぐ5歳になる男の子です。M君のお父さんはお仕事が忙しくて、なかなか家族一緒での休みが取れません。そんなある日、お父さんが久しぶりに日曜日に休める事になりました。お父さんとお母さんは話し合いました。そして、M君も他のきょうだいも好きな海に出かけようという事になったのです。しかし、休みの前日もお父さんは帰宅が遅くなってしまい、当日の朝になって漸く家族で海へ行く予定をM君のきょうだい達に伝えたのです。きょうだい達は大喜びですが、M君は毎週みているテレビ番組が見られなくなるので、行かないと言い始めてしまいました。「テレビはいつでも見れるし、せっかくの機会だから家族で海に行こう」とお父さん。そして、海で遊ぶ楽しさを話して説得しました。しかし、M君は余計頑なになり、出かけないと主張します。お父さんはとうとう感情的になり怒り出しました。「じゃあ中止でいいよ。勝手にしなさい」と。きょうだい達は大泣き、お母さんもがっかりといった様子。ところがM君は、毎週見ているテレビ番組をいつもと変わらず見ていました。さて、この状況において、「問題と見られがちな行動」を整理してみましょう。場面は、久しぶりの家族での外出。お父さんも皆に喜んでもらえると思っていたに違いありません。しかし、何を言ってもM君は出かける事を拒否。家族は、M君の「毎週決まったテレビ番組を見る予定を変えられないというこだわり」に困っています。そして、M君がへそを曲げたせいで、楽しい一日の予定が台無しとも思っているかもしれません。しかし、M君からすれば寝耳に水です。M君にとっては、いつもやっている事が出来なくなるという一大事なのです。それも当日の朝という急な話。先の見通しも持てず、周りの人の事を考える事もできず、自分の事を主張したというわけです。予定を変更する事は、発達障害のある子どもにとって、とても大変な事です。自分の予定が出来なくなる事で、先の事に対するイメージが持てなくなり不安になります。たとえ、楽しい事だと明確であっても抵抗を示す事はあります。